猫背姿勢のメリット・デメリットについて
冒頭でまず私の意見として、
「猫背姿勢は、絶対にしていけないものではない!」
というお話を今回行いたいと思っております。
猫背姿勢と言えば・・・
一般的には「不良姿勢」と言われる代表的なものであり、健康にとって良くない姿勢とされています。
しかしながら、身体が疲れているときには、何気なく猫背姿勢になってしまうのもまた事実です。
座位での猫背姿勢についてお話したいと思います。
まずなぜ猫背姿勢が悪いと言われているのか?
理由を箇条書きに上げていきます。
「猫背姿勢のデメリット」
・頭と肩~腕の重みを受けやすく、関節に負担がかかる
・首へのストレス(頭は体重の10%くらいの重みがあると言われております。)
・椎間板内圧の上昇
・筋腱付着部のストレス
・姿勢の保持に、受動的(自分の意志でなく)張力に頼ってしまう為、靭帯が引きのばされ続けてしまう
など
デメリットがあるという事は、反対に
「猫背姿勢のメリット」もあるのです。
それは・・・座るときの筋力を休める効果があります。
体力的にエコな姿勢なのですね!
ずっといい姿勢を取るのは
皆さん感じるのではないでしょうか?
「しんどい・身体を崩したい」
これは普通の反応なのです。
でも猫背になると
筋肉は休めれるけど、関節を痛めてしまうリスクがあります。
ポイントになるのは
「ずっと同じ姿勢で座り続けるのが、筋肉にも関節にも悪い!」
という事です。
20分~30分以上同一姿勢は、
背中を伸ばした良い姿勢でも、猫背でも負荷がかかり過ぎてしまうので
可能であれば立ってあげたり、
デスクワーク上、それが難しい方については
背筋を伸ばした姿勢を20分頑張ったら、次の20分は背もたれを使って筋肉を
休めてあげてください。
ただし、
ぎっくり腰などで関節を痛めている状態では
短い時間でも深く座る猫背姿勢が悪化の原因になるので
膝が腰よりも高くなるような座り方・ソファーなどは使用を控えておきましょう。
座りっぱなしが多い方は、筋肉にも関節にも負荷をかけている事を自覚して
ストレッチ等のケアをしっかり行っていきましょう。
理想は、どんな姿勢にでもなれる柔軟な身体ですので
座りながらでも出来る運動のやり方を1つご紹介しておきます。
1.両手を組んで、背中を大きく丸めてお腹の空気を吐き出します。
2.後ろで両手を組んで背筋を伸ばしながら息を吐き出します。
※痛めている方は無理をしないように!痛みが出たら中止でお願いします。
以上、猫背姿勢のメリット・デメリットについて、お話してみましたがいかがでしたでしょうか?
出来るだけ座りっぱなしにならない事が大切なのですが、
関節・筋肉に負荷がかかりにくいように
高さの合った椅子や、テーブルなどのツールを使用して負担を減らしていきましょう!
もしお身体の不調などでお悩みがあればお気軽にご相談ください。
最後までこの記事を読んでくださった方々に感謝申し上げます。
柔道整復師 大塚 辰之助